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電子部品の選び方
0、はじめに
趣味で電子工作をするにあたっての覚え書きです。
自分は工学部卒でも工業高校出でもありません。
すべて独学による知識の覚え書きなので注意。
1、抵抗
抵抗は電流が流れすぎないように制御する部品です。
抵抗は定格電力の1/2以下で使います。
例えば、定格電力が1/4Wの抵抗があるとします。
定格電流が1/4Wなので1/8Wまでで使用できます。
よって、5Vの電圧をかけるなら25mAまで電流を流せます。
抵抗の容量の見方は金のラインを右にして左から、
10の桁、1の桁、乗数になります。
黄(5)、紫(7)、橙(3)なら57×10^3=57kΩ
参考:黒(0)、茶(1)、赤(2)、橙(3)、黄(4)、緑(5)、青(6)、紫(7)、灰(8)、白(9)
可変抵抗器は抵抗値をダイアルで変更できます。
例えばB250kと表示があれば250kまで抵抗を直線変化させることができます。
BのほかにAというのがありこれはダイヤルの回転に対し容量が対数変化します。
半固定抵抗器も抵抗値を変更できます。
303と表記があれば30×10^3なので30kΩとなります。
2、LED
LEDは光を発します。
LEDは足の長いほうが+です。
逆に繋ぐと電流が流れない。
LEDは抵抗と直列に接続して使用する。
抵抗を選ぶための計算式は以下、
抵抗(R)=(電源電圧−2V)/流したい電流
流したい電流は定格電流を超えないようにします。
定格電流はだいたい20mAくらいです。
流す電流によって明るさが変わります。
抵抗をつけずに5VをかけるとLEDが壊れます。
5Vの電源電圧であれば300Ωから600Ωくらいの抵抗が安全です。
白色、青色LEDは計算式の2Vのところが3.5Vくらいになります。
3、コンデンサ
コンデンサは電気を蓄えたり、直流を通さないなどの使用法があります。
定格電圧を超えないようにする。
定格電圧の1/2の電圧で使用すると安全。
また、+が決まっているものと無いものがある。
ノイズ除去のバイパスコンデンサ(パスコン)として多く使われる。
容量は小さい順に、
タンタルコンデンサ<セラミックコンデンサ<電解コンデンサ
タンタルコンデンサと電解コンデンサは足の長いほうが+である。
電解コンデンサの場合は本体に「−」の表記がある。
セラミックコンデンサには+−が無い。
表記は104であれば10×10^4pF=0.1μFとなる。
電解コンデンサは100μFなどと直接表記されている。
特に電解コンデンサは方向を間違うと破裂したりするので要注意。
4、ダイオード
ダイオードは電流を一定方向にのみ流す。
線のついているほうが−である。
電圧は0.1mA以上の電流が流れていれば0.6V。
ツェナー(定電圧)ダイオードやバリキャップダイオードなどの種類があり。
間違えて買わないように注意。
5、トランジスタ
トランジスタは小さな電流を元に大きな電流を流します。
コレクタ・エミッタ間電圧の半分以下の電圧で使用します。
また電流は定格電流の半分を超えない量で。
また、コレクタ損失をコレクタ・エミッタ間電圧で割った電流の半分以下で使う。
ベース・エミッタ間の電流のHFE倍のコレクタ・エミッタ電流が流れます。
7、三端子レギュレーター
安定した電圧を提供するICです。
3本足があり文字の書いてある側を見て左から
入力電圧、グランド、出力電圧となります。
入力電圧の許容範囲と最大電流を超えないよう注意します。
また、三端子レギュレーターは電圧差を熱に変えるので、
発熱がひどい場合には冷却板などを取り付けます。
実用に使う場合はパスコンをつけるように。
8、発振子
PICにクロックを与える発振子です。
セラミック発振子や水晶発振子があります。
水晶発振子のほうが高価ですが正確です。
コンデンサ内臓の3本足とそうでない2本足があります。
コンデンサ内臓でなければ別にコンデンサが必要です。
9、PIC
プログラムを書きこめるICです。
PICは商品名なので他にも書き込めるICはあります。
型番によってできることが違うので機能を確認して購入する必要あり。
入力電圧は許容範囲で使用すること。
また、1ピン当たりの許容電流があるので電流を流しすぎないこと。
プログラムを書き込むための機器を購入もしくは製作する必要がある。