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 OriginalMind KitMillBT100の使い方

0、概要

OriginalMind社のKitMillBT100の使い方の覚え書きです。
KitMillBT100はNCフライスと呼ばれるものです。
エンドミル(ドリル)の動きを機械制御して彫刻できます。
制御はWindowsからUSBで接続して行います。
PCで設計図を描き、切削情報に変換し、切削ソフトで彫刻します。
実用例は2D、3D物体彫刻、銅板から電子基盤の作成など。
もちろん彫刻可能なものと不可能なものがあります。
どういったものが製作できるかは十分に調べる必要があります。

すべてフリーソフトを使って2D深彫切削する方法を書きます。
3D切削をフリーソフトで行いたいですがまだ実現していません。

1、用意するもの

KitMillBT100本体
USBCNC:KitMillBT100に付属の切削ソフト
JW_CAD:フリーの製図ソフト
NCVC:フリーの切削情報作成ソフト

2、JW_CAD

作図するレイヤの名前を「CAM」にする。
○の中に0が書かれたボタンを右クリック。
レイヤ一覧で「(0)」を左クリック。
名前を書くフォームが出るので CAM にする。

作図はレイヤ(0)に行う。

JW_CADは高機能で扱いやすいソフトであるが、
使い方が直感でわからない。暗記する必要がある。
とりあえず最低限使いそうな機能のみを覚え書きしておく。

左右ボタンを押すとその位置を中心に移動。
左右ボタンを押して右下ドラッグで画面を拡大。
左右ボタンを押して左上ドラッグで画面を縮小。
「/」ボタンで線を引く
左クリックで線を引くと任意の点から任意の点へ線を引く
右クリックで近隣の線端と線を自動で繋ぐ
寸法に数値を入れておくと自動でその長さになる。
単位は「mm」なので10であれば1cmになる。
以上のことがわかればたいていのことはできる。

なお、線の情報はエンドミルの中心の座標であるので、
エンドミルの直径が4mmであれば、
1cm×1cmの正方形を切削する場合には、
1.2cm×1.2cmで作図する必要がある。

「文字」ボタンから文字を描いても切削情報にはならない。
JW_CADでは文字の切削情報は簡単には作れない。

保存は .dxf で保存する。

3、NCVC

JW_CADで作った .dxf を読み込む。
「原点レイヤがみつかりませんでした。」と出るが無視。
「編集」→「原点調整」で切削スタート位置を指定する。
「ファイル」→「NCデータの生成」を選択。
「編集」ボタンをクリック。
「基本」タブで「切り込み」の数値を調整する。
「切り込み」は1回目の切削深度である。
「切削原点」はエンドミルの開始の先端の位置。
すべて0mmにしておけば良い。
「深彫」タブで「深彫切削」を行う
「最終切り込み」が切り込みを行う最終的な深さである。
「切り込みステップ」は2回目以降の切り込み深度になる。

例えば、1cmの深さまで深彫したい場合に、
切り込みステップを使わずに深彫してはならない。
時間はかかっても少しずつ深彫したほうが安全。

.ncd の形式でファイルを保存する。

4、素材のセット

素材は彫刻可能であるかを事前にテストしたほうが良い。
いきなり本番を行いエンドミルを折ったり、
高価な素材がダメになってしまうのはもったいない。

素材のセットはまず基本の台の上に要らない板を固定する。
その上に素材を固定する。
自分はビニールテープで固定しているが推奨はしない。

NCVCで原点調整した位置にエンドミルを移動する。

素材を貫通して切り抜くような切削を行う場合は、
切り抜き部分と素材部分が切り離されないように、
数箇所を繋げたままで切削するよう製図設計すると良い。
あとで切断するか電動ドリルで切り離すなどする。

切削途中で素材がずれるとか、
エンドミルが引っかかるとかトラブルはつきものなので、
切削途中にその場を離れることはお勧めしない。

5、USBCNC

.ncd のファイルを開く。F8→F3
拡張子 .ncd は登録されていないので、
「すべての形式」にしてからファイルを選択する。

F2 でリセット F1 で切削開始。
再度 F1 を押すと一旦停止する。

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